2011年02月07日
◆東京都慰霊堂

東京都慰霊堂は大正12年9月1日に起こった関東大震災による遭難死者(約58,000人)の御遺骨を納めるための霊堂として、東京市内で最も被害の多かった被服廠跡(現在東京都横網町公園)に昭和5年に建てられたもの。
当初は「震災記念堂」と名付けられたが、昭和20年3月10日の東京大空襲などによる殉難者(約105,000人)の御遺骨も併せてこの霊堂に奉安し、昭和26年9月に名称を「東京都慰霊堂」と改め、現在約163,000体の御遺骨が安置されている。(横綱町公園サイトより抜粋)
設計は伊東忠太である。

私としては、むしろこちらの方が 築地本願寺よりも感じるものがあった。
何故だろうと考えると、たしかに築地本願寺は忠太の真骨頂。
忠太のデザインがあますところなく表現されている。
反してこの慰霊堂は、おそらく、様々な制限や条件の中で設計されたに違いない。
どの宗教にも偏らない、都民の慰霊の為の御堂である。
制限や条件の中で、いかに自分のデザインを表現するか、これこそが設計の醍醐味なのではないかと思う。


◆復興記念館(同じ横綱公園内)
震災被害・東京大空襲による戦災関係資料等の展示。及び震災復興資料等の展示。



Posted by kura-ft at 10:39│Comments(0)
│伊東忠太