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2012年12月04日

◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ

聴竹居倶楽部 主催による 「講師と巡るハイグレードな大山崎探訪」 に参加いたしました。
◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ


大山崎には3回目の訪問。それでも、初めて訪れるところばかりで、新鮮な旅となりました。
この町は、京都と大阪の堺にあります。
◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ
駅のプラットホームにも、京都と大阪の堺が。◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ


大山崎町・・・面積5.97㎢、人口15000人ほどの小さな町ながら、その中には 千利休ゆかりの国宝「待庵」はじめ 30件もの有形文化財があります。

今回の旅は・・・
妙喜庵(待庵)~聴竹居~離宮八幡宮宝積寺アサヒビール大山崎山荘美術館
と巡りました。

聴竹居と大山山荘美術館以外は初めて訪れるところばかり。
▼今回の一番の目的は 妙喜庵(待庵)
先日、藤森照信さんの講演で話題になったばかり。
私が下手な文章で語るまでもなく、多くの所見がございますので、茶室小間の祖を目の当たりに見ることができ、感激したことだけを記しておきます。
なんと、駅のすぐ真ん前に、国宝の建築物が存在するという・・・
◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ

◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ

その他の建物や文化財。どの場所にも興味深い歴史があります。
▼とりわけ 宝寺(宝積寺 ほうしゃくじ)の重要文化財 閻魔五尊像 は迫力満点で必見です。
◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ

◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ


◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ


▼大山崎は、荏胡麻(えごま)油発祥地で、油の製造と販売の中心「油座」として栄えていました。
離宮八幡宮は、現在は油の神様として親しまれています。
◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ


この歩いて巡る範囲にこれだけの歴史的文化財が存在するというのはなんと豊かな町でしょう。


▼その大山崎にある 昭和初期の建築家・藤井厚二の自邸「聴竹居」は、文化財の指定は受けておりませんが、日本の住宅建築において大きな意味を持つものです。
デザイン、環境、機能、景観・・・そのすべてが備わっており、日本の住まいの文化が集約された住宅です。

季節ごとの表情を持ち、自然な美しい風景に見とれてしまいます。
無駄のない空間の中に、住まいの機能が美しくまとめられています。
どの場所も凛とした美しさがあり、住まいの温かさがあり、常に自然と共にあります。

現在は、地域の皆さんが中心となって、維持管理・活用をされています。
「聴竹居」に心を寄せる皆さんのお気持ちがわかるような気がいたします。
私ごときに何ができるわけもないのですが、この建物の価値を少しでも多くの皆さんに伝えることで、保存活用の応援していきたいと思っております。

今回、案内をしてくださった地元の郷土史家・林亨さんの解説がとても解りやすく、改めて初めて知ることも沢山ありました。
また、松隈さんともご一緒させていただいて、楽しい一日となりました。
企画をしてくださった「聴竹居倶楽部」の皆様に感謝申し上げます。

▼秋の聴竹居。風景を取り込む住まい。季節と共にある時間。
◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ

◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ

◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ

聴竹居弁当。目にもご馳走♪ 美味しい♪ 玄関では、伊東忠太の石像動物がお出迎え。
◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ
▼アサヒビール大山崎山荘美術館 &安藤忠雄の地下美術館。
◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ

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▽山荘 2階のテラスからの眺め。桂川、宇治川、木津川が合流する。
◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ



秋を切り取って。。。
◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ◆ 京都 大山崎・錦秋の旅へ
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この記事へのコメント
倉布人さん お久しぶりです~

「聴竹居」と「大山崎山荘」、また行かれたんですね~
大山崎は、立派な宝積寺など、歴史深い町なんですね。

わたしは、藤井厚二の「聴竹居」を一度は拝見したいと思いつつ、
10年以上が経ってしまいました。
今は一般公開しておられるんですね~
維持管理が大変でしょうに、「「聴竹居倶楽部」まであるとはね~~
すてきなことですね。。。お弁当もおいしそう。。。

秋の佇まいの中に、ちっとも古臭くなく、凛とした存在感を漂わせて、
本当に美しい建物です~~
いい時期に行かれましたね。


こちらは、今年の話題、「東京駅」がなかなかきれいなんですよ。
戦災で抜け落ちた3階部分も復原して、100年前の姿になりました。
1万本の松の長い杭が、地下に埋められていて、巨大地震にも
耐えていた ということが、話題になりました~

丸ビル側からは、5階のテラスから全貌を見渡せます。
今度 上京されるときは、東京駅をじっくりと眺めてね~~
Posted by 弘美 at 2012年12月10日 17:48
弘美さん。すっかりお返事が遅れてしまってごめんなさい!

秋の大山崎、素晴らしかったです。何よりも 聴竹居 の紅葉風景♪

さて、ステキな情報がありますので、お知らせしますね。(松隈さんのFBの文章を拝借しております。)

この年末・年始に藤井厚二「聴竹居」がふたつの番組に登場します!

◆「美の壺」の総集編に「聴竹居」が再び登場 2013年1月1日放送予定

番組:(仮題)NHK美の壺「日本の邸宅スペシャル」

放送予定:放送予定:平成25年1月1日(火)18:05~18:48(NHK総合テレビ)
再放送など:NHK総合 1月3日(木)午前9:10~
BSP1月5日(土)午前11:15~
NHKオンデマンド(放送翌日より2週間視聴)
ワールドプレミアム1月2日 (水) 6:15~(日本時間)

内容:このたびは、お正月特集ということで、過去のNHKの特集番組や、
「美の壺」で取材させていただいた、優れた日本の邸宅の建築を集めて放送する、総集編です。桂離宮、明治の洋館、貴邸など昭和の文化的な建築物や、地域色のある古民家にいたるまでをご紹介いたします。


さらに・・・

◆「ソロモン流」(テレビ東京系)で女優の名取裕子さん「聴竹居」訪問 
  2012年12月30日夜放送予定

またこれとは別に「ソロモン流」(テレビ東京系)で女優の名取裕子さんが
主人公で、その番組の一部として、名取さんが「聴竹居」を訪れ、私がご案内し、
縁側で対談する番組収録が11月13日にあり、その放映が12月30日(日)夜になったとのことです・・・

ぜひ、ご覧くださいね♪
Posted by 倉布人 at 2012年12月22日 00:55
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