2011年11月26日
◆皆様にお願い~月見の里学遊館のこれから~
月見の里学遊館開館の際、市民サポーターなるものが募集された10年前。
以降、時には離れることもありながら、私は月見の里学遊館と共に歩いてきました。
事務局も数年ごとに入れ替わり、その中で意見しあい、怒ったり泣いたり笑ったり・・・
そんな時間を過ごしてきました。
そして、地方の文化行政だとか、市民の感性だとか、様々なことを考えるに至りました。
私と月見の里との この10年は貴重な出会いと感性の日々だったと言えます。
とりわけ、3年前に指定管理体制となってからの月見の里学遊館は、良い意味で行政感覚からはずれ、そこに訪れる一人一人と向きあい、感性を共にできる、珍しい公共施設となったのです。
開館以来、紆余曲折がありながら、今、やっと、ワークショップセンターとしてのカタチを築きはじめています。
施設としても、我々市民も、育っているのだと実感しています。
私の、これからの生き方をも考えさせてくれたという館であります。
この館を通しての出会いや気づきによって、考え方や生き方が変わったという人もいるのです。
ワークショップセンターとしての企画性、我々市民との距離・・・
これは、誰でもできるものではありません。 事務局にしかるべき人材がいてこそなのです。
とりわけ、学遊館と地域の子供達とのつながりを断つことは絶対にあってはならないと思います。
先日のワークショップでも、こども市民スタッフたちが自ら申し出て、一生懸命手伝ってくれました。
休みの日や放課後には自然と子供たちが集まってくる。こんな施設が、他にあるでしょうか?
行政管理施設の中で失われつつある市民との距離や、程良い柔軟性。そして市民を包む温かさ。
こんな公共施設がひとつくらい、あるべきだと思います。
館を訪れる音楽、美術、舞踊、演劇・・・様々なジャンルのアーティストたちが、この館の在り方を絶賛し、我々市民スタッフとしては誇らしい気持ちにさせられます。数字だけでは表れないこのつながりは、地域の貴重な財産といえます。
もちろん、見える数値、経営的にも良好な状態であります。身近な題材のワークショップも、少しだけ背伸びしたホールのコンサートも、市民の間に浸透してきました。
また、クリエィティブマーケットなど、様々な市民活動とのコラボレーションも可能となりました。
文化芸術を基本とする施設が市民活動とジョイントできる体制・・・
施設の在り方が「まちづくり」につながる可能性がみえてきたのです。
今回の指定管理の期限はむしろ、節目として良いきっかけとなったのかもしれません。
事務局側にも より一層の努力が必要になります。
それを支える我々もいま一度、館と向き合い、その在り方を考えることになったのです。
しかし、地域の文化芸術を育てるには 指定管理の3年はあまりに短すぎます。
いずれ、体制に変化が訪れることもあると思います。そのためには準備期間が必要なのです。
これまでのことを活かしつつ、これからのことに移行していくための人材育成、体制づくり等々・・・
行政側と育てるべき文化について時間をかけて話し合い、共有することも必要だと思います。
が、今回は、月見の里学遊館の基本理念である「市民運営」のハシゴがはずされた状態での指定管理体制となってしまう恐れがあります。
これまで活動してきた市民ボランティア、スタッフの意見が繁栄されずに、進められている状態だからです。
ワークショップセンターとしての活動や魅力が継続できるかどうか、不安定な状況です。
と、いうわけで、以下、皆様にお願いです。
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次期指定管理者(2012年4月~)のもと、当館のこれまでの活動を継続させ発展させていくためには、市民ボランティアと共に事業を推進してきた現事務局体制の存続が必須条件であるとの考えから、ボランティア組織「飛躍のまちづくり実行委員会」委員長委員長 鈴木雅宏 名義で次期指定管理者に要望します。
2012年4月以降も月見の里学遊館ならではの愉しくて発信性のある活動を続けられるように、皆さんのご支援を心よりお待ちしております。来年度も、この地方にあるまじき(ステキな)様々な企画がたてられております。
どうぞ、皆様の御賛同をいただけますよう、心よりお願い申し上げます。
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私も賛同し、署名を行いますことをここに宣言いたします。
皆様の御賛同も 重ねてお願い申し上げます。
*署名に協力して下さる方、ご連絡いただければ、伺います。
TEL:0538-43-9550 FAX:0538-44-4100 または
Posted by kura-ft at 06:00│Comments(0)
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