2013年01月01日
2013 謹賀新年

昨年は「まち」と「ひと」の間にある「建築」の様々な事例に触れたり、震災に耐えた文化財建造物の調査に参加するなど、建物の保存と活用について考えた年でした。
私たちは、新たにデザインし建築することを主な業としていますが、古き時代が遺した建物には、日本の建築技術や 時代ごとのデザインなど学べきものが多くあります。
保存の方法によっては、地域のシンボルにもなり得ます。
その価値を 見出し活かしていく術を 専門的な観点から提案していくことも 私たちの大切な仕事だと感じました。
同じように「まち」も、今あるその価値を見出していくことが大切だと思います。
気づかなかった何かに視点を向けることができる、既成のものに新しい息吹を呼び込める、そんな新鮮な感性を磨きたいと思います。
様々な建物の保存と活用について実際に活動されている竹中工務店の松隈さんが年頭にすてきな提案をしてくださいました。
昨年、私が最も影響を受けた方です。
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日本中の小学校に「いきものがかり」があるように、地域に密着した「たてものがかり」が育つ環境をつくること!
「たてもの」は単に「建築」だけではなく地域の歴史、文化を含めた環境も含む・・・
「たてものがかり」の萌芽はいくつかは育ちつつ有る・・・「塩屋まちづくり推進会」「聴竹居倶楽部」「明治丸シンポジウム実行委員会」「住宅遺産トラスト」・・・
建築の専門分野だけで固まらない幅広い専門家や地域の住民が参加する「たてものがかり」!ぜひ、皆さんもそれぞれの愛おしい地域で「たてものがかり」を結成して全国ネットワークをつくっていきませんか・・・?
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この提案を受けて、地域を愛する 様々な分野、世代の皆さんと共に、これまで以上にいろいろなことを考えていきたいと思います。
次の世代に残せる街にするために。 私たち自身が豊かに暮らすために。
2013年の始まりは可睡斎で迎えました。護国塔のライトアップ。感動でした!
伊東忠太の護国塔から始まった様々な御縁・・・
どまんなかセンターの仲間たち・・・
2013年も「まち」「ひと」「建築」が自分を動かしてくれると思います。
すべての人に感謝。今年もよろしくお願いします。
