2011年01月07日
◆精進料理の話しから・・・

静岡県内唯一の伊東忠太建築である 可睡斎護国塔 築100年 に関わる集まり。
忠太について研究されている倉方准教授。
お忙しい時間をぬっての来袋井であったので、昼食をとりながらのお話しとなった。
可睡斎では、やはり「精進料理」
実家が可睡斎の檀家であるので、幼い頃から正月には必ず御参りをしていた。
そこで出されていたのが、なんとも上品なお吸い物風の雑煮。
母の作るクタクタに煮込まれた野菜と餅の雑煮とは比べ物にならない。
そしていつの間にか、母の作る雑煮もお吸い物風となり、小さく切られた焼き餅がちょこんと入った雑煮となった。 白菜とか入っているあの田舎っぽいクタクタな雑煮も、それはそれで好きだったけれど。
お可睡さんの精進料理。初めていただいた。
思ったほど薄味な感じも無く、とても美味しく すっかりたいらげてお腹一杯になった。
後になって自分でもビックリしたのが、きちんと正座でこのゆったりとした時間を過ごせたこと。(笑)
少しばかりの茶道の稽古のおかげかしら。 いや、稽古の時の方がグダグダで・・・ ^_^;

食べ物の話のあとではありますが・・・
可睡斎で有名なのが、この「大東司」
東司(とうす)とは禅寺の中にあるトイレのこと。東にあるのをこう呼んだらしい。
そういえば、私、随分前に中学校の総合学習の授業で「トイレ」にまつわる講義をしましたっけ。
今回のこの集まりの中に、建築史を勉強している建築学科の学生さんが参加してくれました。
彼女が「倉田さんって、ご主人が中学校で 見付とかのまちなみ のお話しをしてくれませんでしたか?」と。
そう、倉田も以前、その総合学習の中で「まちと建築」についての講義をしたことがあるのです。
彼女は、その話しがとても印象深かったと。
そして、いま、建築学科で学んでいる。
なんて嬉しい話し!!
伊東忠太の建築に思いをはせて集まった10名足らずのメンバーの中で、すでに、こんな物語が生まれているのです。
Posted by kura-ft at 21:03│Comments(0)
│伊東忠太