甦った西本願寺 「伝道院」と伊東忠太展 -- 新しい日本の様式建築をめざして --
竹中工務店東京本店内の「ギャラリー エークワッド」
2012年3月2日(金)~4月26日(木)10:00~18:00 (最終日~17:00)
土・日・祝日休館 入場無料
昨年、可睡斎の護国塔が 建立100年。
そして同じく、伊東忠太が設計した 京都西本願寺の「伝道院」 は本年、建立100年を迎えます。
この度、伝道院は浄土真宗本願寺派・西本願寺の宗祖親鸞聖人750回宗門長期振興計画の施設等整備の一環として、竹中工務店によって保存修復工事を終えました。
それを記念し、竹中工務店東京本店内の
「ギャラリー エークワッド」にて展覧会が開催されています。
昨年は、京都の忠太建築見学会に始まり、この展覧会のための撮影や護国塔100年記念展のフォーラムと、竹中工務店の松隈さんが何度も袋井を訪ねてくださいました。
建築がつなげてくれた御縁であります。
というわけで、3月中旬のある日。
横浜の
竜宮美術旅館から、竹中工務店東京本店へと向かいました。
この「伝道院展」には、静岡科学技術高校の建築科の生徒が制作した模型が展示されています。
護国塔100年展のために制作された、現在の護国塔、と、当初計画案の「幻」となった護国塔。
少ない資料を紐解きながら、素晴らしい模型が出来上がりました。
その作品が、今回の「伝道院展」でも展示されることになったのです。
ロビーでは伊東忠太の妖怪石像(と 松隈さん^0^)がお出迎えしてくれました♪
ギャラリーの構成、展示も素晴らしく、さすが 竹中工務店 という内容。
伝道院の詳細模型によって、屋根の納まりなどがよくわかりました。
その模型を見た後の改修工事のDVDは、興味をそそります。じっくり見させていただきました。
忠太直筆の野帳等の貴重な資料も展示されており、伊東忠太の世界がとてもわかりやすく、充実した内容がコンパクトにまとめられていたと思います。
加えて、松隈さんの解説付きでしたので、大変贅沢な時間を過ごさせていただきました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
帰りに気づいたのですが・・・玄関の前のオブジェは、なんと のこぎり。(そのまんま^_^;)
職人の気持ちを忘れない、原点を忘れない、という意味が込められているのでしょうか。
(写真撮り忘れ、この画像は、弘美さんからいただきました。ありがとうございました)
この展覧会は今月 26日まで。 平日のみの開催ですのでお気を付けください。
夏には大阪でも開催されます。