2013年8月12日(月) 人生初の富士山登頂を果たしました♪これまで、5合目くらいまではドライブで何度か訪れてはおりましたが。自分の脚で登頂するなんて。
昨年、家族と共に 7.5合目で悪天候により断念した富士山登頂・・・
登り始めた時は天候もそこそこ良かったのですが、次第に天候が崩れ・・・
雨の用意もしていたので、なんとか、しのいだものの。体中、びっしょり。
少しの先も見えず、初心者には難しい状況になり、下山することに。
世界遺産になるとは知らず、「来年は必ず!」 と その時、決心したのです。
今年の夏になって、二度ほど各自の都合や雨天で流れ、やっと天候の良さそうな日に決行することに。
登山前日に「半沢直樹」を見ながら 「よし!リベンジだ!
倍がえしだ!」
・・・今にして思えば、7.5合目なんて、登頂するまでの道程の半分以下。
行きも倍なら、帰りも倍・・・結局、
4倍になって返ってきたわけで・・・(苦笑)
しかも、娘の休みに合わせて予定したのに、その娘は諸事情により袋井を発つ時点でリタイア(苦笑)
私は、今年を逃したら、体力どころか気力が維持できないと思い、相方と早朝、富士山へと向かったのであります。
昨年は、富士宮ルートでしたが、いろいろ情報を集めると、吉田ルートの方が、山小屋も多く、歩きやすいとのこと。
今年は
、吉田ルートでの挑戦です。マイカー規制期間ですので、富士北麓駐車場に車を置き、6:30のバスで富士スバルライン5合目まで。ここはお土産物屋さんも沢山あって、しっかり観光化されている感じ。
7時半頃に登山を開始。確かに、道が広い。月曜日だったからなのか、昨年の様な混雑もありません。
余裕で6合目まで(笑)
7合目まで行くと、山小屋がたくさん見えます。あー、あの上まで登っていくのかぁ・・・
山小屋のワンコ。
お利口そうな顔をしています。
我が家のベルは、いつも通り、
Styleさんにお泊りしているので安心です。
7合目~8合目が一番の難所と聞いておりました。 岩場を上り、いかにも登山な雰囲気。
勾配もきつく、足をぐっと上げるたびに胸が苦しくなります。
高山病にならないように、とにかくゆっくり、少し進んでは休み、を繰り返し。
呼吸をしっかりすると良い、と調べたサイトに書いてあったので、オーバーなくらいに深く呼吸しながら。
あれ?気付くと、あれですよ
「ラマーズ法」!! 出産の時の「ヒッ・ヒッ・フゥー」の呼吸法でかなり楽になりました。
確かに、赤ちゃんに酸素を送りこむ呼吸法なのですから、酸素を取り入れるには一番いいかも(^0^)
そして、晴天だったにも関わらず、次第に霧が深くなってきました。山の天気は変わりやすい。
吉田ルートは、登山道と下山道が別になっているので、気分的には楽です。
昨年の富士宮ルートは、幅の狭い所をすれ違うのが、なかなかストレスだったので、今回はこちらのルートで正解でした。
まあ、声を掛け合ったりするのも一つの楽しみですが、実際、声を掛けられても返す元気がないのです^_^;
いろいろな人がいました。海外からの登山者、年配の方、学生らしきグループ、若いファミリーは年長さんくらいの子供も元気でスタスタ登っていきます・・・これは普通。
スーツに革靴、ビジネスバッグの若者・・・
運動靴で短めのワンピース姿の女の子・・・コンデジとスマホだけを持って。下着が見えそうで見えないんですが、目のやり場に困ります。
そういう軽装で何事もなければよいのですが、何かあった時には、やはり自己責任としか言えなくなりますね(-″-;)
美しく穏やかな富士山ですが、日本一高い山なのですから。甘く見てはいけないと。
かくいう我々にも、最大のピンチが!
本8合目の手前で、先を歩く相方の足元を見て「あれれ?!」
靴のかかとの部分が裂けている・・・よく見るとつま先の方も裂けている・・・
これ、このままだと、靴底だけパックリ取れてしまうんじゃ・・・汗;
相方は、これまで2回、富士山登頂を果たし、昨年は途中まで。 この靴と共に・・・ 痛むはずです。
とにかく、本8合目まで行って、山小屋のお兄さんに布のガムテープがないか相談しました。
「中でコーヒーでも頼んでくれる?」と言われ、一番奥の席に案内されました。 そして、注文を聞きながら テーブルの下でそっとガムテープを渡してくれました。
他のお客さんもいるので、大っぴらに物を貸したりすることが出来ないのでしょう。
布ガムテープでグルグル巻きにして。 なんとか、帰るまで持ちますように。
山小屋のお兄さんありがとう!
もう、ここまでくると、帰るわけにもいきません。ただ、ひたすら、一歩また一歩、と登っていきます。
そして、とうとう・・・ 頂上へ!
御鉢巡りは、2時間かかるとか。 もちろん、そんな体力もなく、火口だけ覗いて・・・
さあ、後は、下山道を下っていくだけ・・・しかし、もう、夕方の4時・・・
5合目から頂上まで8時間半かかりました・・・ 帰りは3~4時間とのこと。我々のペースだと4時間はかかりそう。途中で暗くなる時間です。
吉田ルートの下山道は、砂利道をジグザクに、ただひたすら・・・
道も広くて、昨年の事を思えば快適ですが、疲れ果てている足で見た目以上の勾配の道を下っていくので、途中で滑ることもしばしば。 私たちはどんどん追い抜かれていきます。
やっと6合目までたどり着きました。ここから先は、地図上では下るというよりも横断していく感じ。 しかし、これがまた長かった・・・・・・
しばらくすると、暗くなってきました。ヘッドライトを点けて、ただひたすら歩きます。歩きます。歩きます・・・
途中で、台湾からきたという女性に声をかけられました。一人でした。でも、何を言ってるかわかりません。
英語なら通じるかと思ったら、どうやら英語も解らない様子。それでも、MAPなど見ながら、私たちと同じ駐車場に行きたいということは通じたので、一緒に行きましょうということに。
そして、また途中で男女ペアの登山者から声を掛けられ・・・「すみません、僕たちライトを持っていないので、後をついて行っていいですか?」
というわけで、そんな一行で、ひたすら歩いたのでした。途中、ほとんど、会話などできません。
ただ、ふと見上げた時に、星がとてもきれいでした。思わず「わあ!星がキレイ!」と言いましたが、みんな疲れていてリアクションなしでした。(苦笑)
後で知りましたが、この日は「ペルセウス座流星群」がピークを迎えた日でした。
これから登山する人たちとすれ違います。明かりしか見えませんが、話し声がまだまだ元気。^0^;
そして、やっと、本当にやっと、バス乗り場にたどり着きました。
台湾の女性も仲間を見つけることができました。
良かった。
ああ、これで帰れるーーー
次の日の新聞。 吉田ルートから登った台湾からのツアー客の半分ほどが下山ルートを間違え、須走方面に行ってしまい、2名が怪我をしたと。
もしかしたら、あの女性はそのツアーではぐれてしまった人なのかも・・・。無事に下山できてよかった・・・。
そんなこんなで、13時間にもおよぶ登山は無事終了。
7.5合目までの昨年と登頂した今年。 ルートも違いましたし、天候も違いました。いろいろと勉強になりました。 初心者目線になりますが、これから富士登山を目指す方に、少しはお役に立てる話ができるかもしれません。
初めての富士登山・・・
登頂したという満足感はあるものの、もう一度行くかと言われたら、行きません(笑)
やはり、
私にとっての富士山は、眺めて楽しむ山なのだと、よぉぉぉくわかりました(^0^) テヘ