◆内井昭蔵の思想と建築

kura-ft

2010年03月01日 18:00

結局、行くことができなかったな・・・と諦めかけていた「内井昭蔵展」でしたが、ニュースで 恩師 乃生(のぶ)先生の元気なお姿を拝見し
「やはり、行かねば!」と思った次第。
最終日の28日に、一路 東京へ。

本当に久しぶりの「世田谷美術館」

時を経て、良い感じで砧公園に溶け込んで。



私たちの頃のインテリアデザインコースは、高校の1クラス程度の規模で、和気あいあいとしたものでした。
乃生先生は、肝っ玉母さんのような存在で、「うちの旦那がね・・・」とよく昭蔵先生のお話をしてくださいました。 ご夫婦共に、明るく温かく。
ま、私は劣等生だったものですから、時折、釘をさされることもありましたが(苦笑)

私が、昭蔵先生、乃生先生とお二人揃ってお会いできたのは、2002年6月下旬、明日館での古希のお祝いの会が最後となりました。
この1ヶ月半後に、昭蔵先生が急逝されるとは、誰も信じられなかったことです。

じっくりゆっくりと、図面、写真を見ました。
そして、遺されたメッセージを読み。 
やはり、温かく優しく力強い。
広くマスメディアにのるような派手さはありませんが、同じようにその作品も 奇をてらうことなく、人と建築、自然と建築とのつながりを大切にしていたことを感じます。
また、仕事を通じて事務所の所員に伝えた一言一言には包容力があり、人を育てる、という意味でも大きな功績を残されたのだと思います。  

思い切って行って良かった。

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