◆若人の広場・・・2
淡路島建築巡り。続きです。
戦没学徒記念「若人の広場」
駐車場から登っていくと、そこには、
城跡のような石垣が。
争いの後に遺されたもののように・・・
その空気がずしずしと圧し掛かってくるようです。
建物のガラスは割れ落ち、危険なまま、放置されている部分もありました。
鉄筋のかぶりは適正だったのでしょうか。
至る所、錆びて表面に浮き出ているのです。
RCのヴォールト天井。 リズム感があります。
サイドから射し込む光とのコントラストが
内部の暗さを際立たせていました。
山と一体となった建物形状とこの石壁。
洞窟に入ったような感覚になります。
暗い空気の中で、陶器製のベンチだけが、色彩を放っていました。
地下は、目が慣れるまで真っ暗。
一緒に行った彼らがいなければ、とても階段を降りる気持ちになれませんでした。
なぜ、この建物が放置されてしまったのか。
なぜ、丹下氏は作品として公表することを避けたのでしょうか。
「住宅建築」の特集を読んで、丹下氏の建築にこめた思いを知ることができました。
次回に・・・
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