◆若人の広場・・・2

kura-ft

2010年01月28日 22:00

淡路島建築巡り。続きです。
戦没学徒記念「若人の広場」
駐車場から登っていくと、そこには、
城跡のような石垣が。

争いの後に遺されたもののように・・・

その空気がずしずしと圧し掛かってくるようです。

建物のガラスは割れ落ち、危険なまま、放置されている部分もありました。




鉄筋のかぶりは適正だったのでしょうか。

至る所、錆びて表面に浮き出ているのです。





RCのヴォールト天井。 リズム感があります。

サイドから射し込む光とのコントラストが
内部の暗さを際立たせていました。

山と一体となった建物形状とこの石壁。
洞窟に入ったような感覚になります。

暗い空気の中で、陶器製のベンチだけが、色彩を放っていました。


地下は、目が慣れるまで真っ暗。
一緒に行った彼らがいなければ、とても階段を降りる気持ちになれませんでした。

なぜ、この建物が放置されてしまったのか。 
なぜ、丹下氏は作品として公表することを避けたのでしょうか。
「住宅建築」の特集を読んで、丹下氏の建築にこめた思いを知ることができました。
次回に・・・

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