◆さをり織り
デンマーク牧場の「ディアコニア」
織りの実演のために、聖隷クリストファー大学の学生さんと園恵さんが訪問。
かつて、織り屋さんで働いていたというお婆さんが、学生の織りが気になって何度も見にきました。
「これは、売りもんじゃないから、これでいいだね?」
そう、工芸の織物とは全く異なる
「さをり織り」ですから。 商品としての反物を織っていた方には、ひどく荒っぽいものに見えることでしょう。
もうひとつの織り機は、ホームでの体験用。
利用者の皆さんが選んだ糸を整経し、
筬(おさ)に通しています。
これが、なかなかの作業なのでございますよ。^_^;
この筬は、目の細かさがいろいろあり、糸の太さや作りたいイメージによって替えます。
綜絖枠(そうこうわく)の穴に通します。
これもまたまた、気の遠くなるような作業・・・
時には絡まってしまったり・・・
レースの編み棒のようなもので、糸を引いて穴に通していきます。
手前と後ろの綜絖枠に交互に入れます。
これが交互になることで、糸が織られていくのです。
ここまでの作業で、全体の70%くらいの仕事が終わった、と言われます。
織るのは本当に簡単ですから。 よく考えられているユニバーサルな織り機です。
「さをり織り」は感性で織るものなので、すべてが
「作品の個性」に変わるのです。
さて、私が頼まれて来た目的は、ロビーのディスプレイを春バージョンに変えること。
しかし、何も用意せずに行ってしまい・・・
あら♪ 裂き織り用の生地が。 八掛の生地でしょうか。 丁度良い色です。
それを、簡単に花の様に縫いまして。
ポインセチアやフェルトと入換えて。 即席に、春のイメージ。
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