◆尺貫法-2 (廃止→復権)
今でも生活の様々なところで使われている
尺貫法ですが、日本も国際基準(メートル、リットル法)に合わせようと、
昭和34年(1959年)に廃止され、公的文書での使用が禁止されました。 違反をすると処罰を受けたのです。
その頃は、尺貫法を用いて警察に連行される人もおり。物差しも尺寸法の物は売ってはいけないとのお達しで、メモリの無い指矩(さしがね)が売られたりしたとか。 いやはや・・・
中学時代、ラジオっ子だった私は「誰かとどこかで」という、
永六輔氏の番組を聴いていました。 一度、投書したら、直筆サイン入りの葉書が返ってきましたっけ。^0^
この尺貫法について、永氏が番組で語っていたという記憶があります。
永六輔氏は
「尺貫法復権運動」を起こし、マスコミで発言したり、職人さんたちに呼掛けたり、芝居でのパフォーマンスなどを繰り広げました。
結果、法律は変えられなかったものの、
伝統的な業種における尺貫法の例外的使用を認めさせたのでした。
これによって、慣例的に尺貫法を使用していた人達が、処罰を受けることもなくなりました。
今では尺寸の入った指矩やスケールが普通に売られています。
法定単位ではありませんが、現場では必要な単位なのです。
木造建築、和裁、醸造業などでは、なくてはならない尺貫法。
時に過激な発言もある永氏ですが、この尺貫法に関しては、彼の功績は大きいと思います。
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